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- 40代からの歯科治療のすすめ
Forties年齢を重ねることで
起こり得る口腔内トラブルに要注意
虫歯治療を重ねたり歯周病が進行したりすることによって、「歯を失うリスク」はどんどん高まります。とくに歯周病は日本人が歯を失う原因の第1位とされている病気で、50代以上の方では約8割が歯周病によって歯を失っているといわれています。年齢を重ねることで、お口の中にはさまざまなトラブルが生まれやすくなるもの。そうしたトラブルで大事な歯を失わないようにするためには、40代のうちから正しい歯科治療を受けることが大切です。
こちらでは春日部市栄町にある歯科医院「さかえ町の歯医者さん」が、30代からの歯科治療について、注意すべき点などをご紹介します。40代は“お口の曲がり角”。15年先、20年先のことだと思って軽視せず、大切な歯をできるだけ長く守っていくために、40代のうちから歯科治療にしっかり取り組んでいきましょう。
年齢を重ねるごとに
リスクが高まる歯周病
歯周病は、日本人の成人の約8割がかかっているといわれている病気です。原因の一つには、不規則な生活リズムや偏った食事などの「生活習慣」が挙げられており、免疫力の低下から年齢を重ねるほど歯を失うリスクは高まっていきます。歯を守るためには、歯周病予防が欠かせないといえるでしょう。
歯周病予防の基本となるのは、毎日の正しい歯みがき。歯周病菌の棲み家であるプラーク(歯垢)を取り除くことが、一番の予防になります。また、歯みがきと合わせて歯科医院で専門的なクリーニングを受け、自分では取り除ききれていないプラークをしっかり除去すること。そして生活習慣を整え、ビタミンCを積極的に摂取することなども心がけていきましょう。
虫歯治療を重ねるごとに、
歯を失う確率は増します
虫歯治療で削った歯は、再発のリスクを背負ってしまいます。そうして再治療をくり返すことで、歯を失う確率を高めてしまいます。つまり、歯を守りたいなら「できるだけ削らないこと(虫歯にならないこと)」が大切なのです。痛くなってから「治療する」よりも、痛くならないように「予防する」ことが、健康な歯を維持するポイントといえます。
「虫歯ができてから治療する」という概念が当たり前だった日本では、80歳以上の高齢者の歯の平均残数は約8本で、2人に1人が総入れ歯であるといわれています。それに対して「虫歯になる前に予防する」ことが当たり前のように考えられてきた欧米では、悪くなる前からの通院を続けてきた結果、80歳以上の方でもたくさんの歯が残っていることが明らかになっています。日本においても、「治療」ではなく「予防」のための通院をはじめるべきなのです。
治療を重ねたことによる
咬み合わせの問題
歯科治療で大切なのは、「1本の歯」や「1箇所の症状」では なく「お口全体」を一つの単位とみなして包括的に診察を行うこと。しかし、ときに悪くなった歯だけを見て治療が行われているケースに出会うことがあります。狭い視野で治療を行うと、全体の咬み合わせに不具合が生じ、歯が動くときに隣り合う歯との間に問題が生じたり、詰め物や被せ物が長持ちしなかったり、虫歯や歯周病になりやすくなってしまったりすることも珍しくありません。
咬み合わせの不具合は、咬むことで顎にかかる力のバランスを乱して顎関節症を招いたり、歯の破折や知覚過敏などを引き起こしたりすることもあります。当院では、常にお口全体の咬み合わせを重視した治療を行うことで、患者さんのお口の「末長い健康維持」をサポートいたします。
失った歯を放置するリスク
虫歯や歯周病の悪化、またケガなどによって歯を失ってしまったときに、「奥歯で見えないから……」といった理由で放置してはいないでしょうか。お口とは、すべての歯がそろってこそ正しく機能するものであり、1本でも歯を失うとさまざまな問題が生じてしまいます。
【歯を失って放置することで生じる問題】
こういった問題が生じた結果、歯並びや咬み合わせが乱れて虫歯や歯周病を発症させたり、咬むバランスが乱れて顎や身体にゆがみを招いたりすることがあるのです。残った歯、またお口全体の健康を守るためには、歯を失ったまま放置せず、適切な治療で早急に機能を回復させることが大切なのです。
繰り返しになりますが、40代は“お口の曲がり角”です。会社のために汗を流すビジネスマンの方も、子育てに追われている主婦の方も、いくら忙しくても虫歯や歯周病は進行を止めてはくれません。15年先、20年先に歯を失ってしまわないよう、今のうちから歯の健康をしっかり考えましょう。